診療部長ご挨拶


小児心臓血管外科 診療部長
山岸 正明

京都府立医科大学附属小児医療センターは、元々「京都府立医科大学附属小児疾患研究施設」として昭和57年に全国初の大学附属こども病院として設置され、地域医療に貢献してきました。平成23年度より、小児医療の集約化と高度先進医療の提供を目的として新たに「京都府立医科大学附属小児医療センター:入院部門(外来診療棟 5F)、外来部門(外来診療棟 4F)、小児集中治療室(PICU)(病棟 4F)、新生児集中治療室(NICU)(病棟 3F)」の構成となり、日夜子供達の診療にあたっています。

われわれ小児心臓血管外科では先天性心疾患に対する外科治療を行っており、その手術数は昨年(平成29年)で170例と大学病院では全国で5本の指に入る症例数となっています。また病院を受診される子供さんは京都市内、府下だけでなく滋賀県、大阪府、兵庫県、三重県、さらには近畿圏以外の全国から御紹介を頂くこともあります。その内容も新生児の重症例から成人期の先天性心疾患までバラエティに富んでいます。

当科では現状に妥協せず常に手術成績の向上のために創意工夫を続けることをモットーとしており、数年前までは救命困難と考えられていた特別な心臓病の子供たちも含めて多くの子供たちが安全に手術を受けていただけるようになっています。左心低形成症候群に対するノーウッド手術の改良(チムニー法を用いた新大動脈の再建)、部分肺静脈還流異常症に対するダブルデッカー法を用いた修復法、左室流出路狭窄を合併する完全大血管転移症に対するハーフターン・スイッチ手術などの考案および施行、また人工心肺手術時の血液透析の併用や肺高血圧症例に対する術中肺保護など手術法だけでなく補助手段の改良にも取り組んでいます。

医療費削減と少子化に伴い、小児医療を取り巻く環境は厳しいものとなっていますが、数少ない小児心臓外科専門施設の特徴を生かして更なる発展を図り、先天性心疾患の子供たちの一助になればと考えています。

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